内装業の事務所や土場でのケガも労災対象?特別加入の範囲を解説

中小事業主マガジン

この記事はこんな方におすすめです

  • 事務所や土場・資材置き場で作業することが多い内装業の社長様
  • 工具の手入れや道具の保管中の事故が補償されるか知りたい方
  • 下請けの社長様に安全に現場へ入ってほしい元請け様・現場監督様

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はじめに

内装業で使用する道具を事務所で保管・手入れする際のケガも、国の労災保険でカバーできることをご存じですか?

土場作業や通勤中の事故までしっかり守られる安心の仕組みを分かりやすく解説します!

内装業の社長様、こんな「現場外の作業」していませんか?

内装工事の現場で汗を流す社長様、毎日お疲れ様です!

内装業のお仕事といえば、クロス貼りやボード施工など「施工現場での作業」がパッと思い浮かびますよね。

でも、社長様の日々の業務は現場の中だけに留まらないはずです。

事務所や資材置き場(土場)に、内装業で使用する道具を保管している

現場から持ち帰ったパテベラやカッターナイフなどの手入れを事務所で行っている

明日の現場に持ち込む資材を、土場で車に積み込んでいる

このように、現場に行く前後の準備や片付け、道具のメンテナンスも大切な「お仕事の一部」ですよね。

では、もしこの「現場以外の場所」で作業中にケガをしてしまったら、どうなるか考えたことはありますか?

事務所でのカッター手入れや土場での作業…ケガしたらどうなる?

「ケガをするのは現場が一番危ないから、現場の保険さえ考えておけば大丈夫」

そう思われている社長様や、現場を管理する元請け様も多いかもしれません。

ですが、実は事故が起きやすいのは現場だけではありません。

例えば、内装業で頻繁に使うカッターナイフや刃物の手入れを事務所でしている最中、うっかり手を滑らせて深手を負ってしまった…。

あるいは、土場で重い資材を運んでいる最中に腰を痛めたり、足元に置いてあった工具につまずいて転倒してしまったり…。

一般的な「事業主」の場合、自分が経営者であるため、原則として国の労災保険は使えません。

民間保険に入っていれば補償される場合もありますが、「これは業務中の事故と認められるのかな?」と不安になることもありますよね。

特に内装業は繊細で鋭利な道具を扱うことが多いため、ちょっとした手入れ作業中の油断が大きなケガにつながることも少なくありません。

特別加入なら「事務所」「土場」「通勤中」まで幅広くカバー!

そこで知っていただきたいのが、中小事業主のための「事務所労災の特別加入」という制度です!

特別加入をしておけば、施工現場の中での事故はもちろんのこと、以下のようなシーンでの事故も「仕事中のケガ」として国の手厚い労災補償を受けることができます。

●事務所や土場での作業準備中

内装業で使用する道具を事務所で保管したり、道具を手入れしている最中にケガをした場合、それは仕事に直接必要な行為とみなされ、労災保険(事務所労災)が適用されます。
土場や資材置き場で荷下ろしをしている最中のケガも同様です。

●通勤途中や現場への移動中の事故

自宅から事務所、事務所から施工現場への下見、あるいは自宅から土場への移動中など、「通勤・移動途中」の事故もしっかり国の労災保険でカバーできます。


つまり、「現場にいる時間」だけでなく、「仕事に関わる時間と場所」をトータルで守ってくれるのが特別加入の大きな魅力なんです!

元請け様・現場監督様にとっても「特別加入」が重要な理由

この記事をお読みに書かれている元請け様や現場監督様にも、ぜひ知っておいていただきたいポイントがあります。

下請けの内装業者様が「事務所や土場でしっかり準備を整えてから現場に来てくれること」は、現場の施工品質や安全管理に直結していますよね。

しかし、現場外での事故で下請けの社長様が動けなくなってしまっては、現場のスケジュールにも大きな影響が出てしまいます。

下請けの社長様が事務所労災の特別加入に入っていれば、万が一事務所や土場でケガをしてしまった際も治療費や休業補償が受けられるため、安心して復帰を目指すことができます。

周りのサポート役である元請け様や現場監督様からも、「事務所や土場での作業も含めて、ちゃんと特別加入で備えておくと安心だよ」と声をかけていただくことが、現場全体の安全と信頼につながるのです。

まとめ

内装業の社長様が毎日当たり前のように行っている「道具のお手入れ」や「土場での資材準備」。

そうした現場以外の場所での事故もしっかりサポートしてくれるのが、中小事業主の労災保険特別加入です。(事務所労災)

「自分の作業スタイルだと、どこまで補償されるのかな?」

「事務所での作業もちゃんと対象になるのか詳しく知りたい!」

そんな疑問を持たれた方は、ぜひ次の記事もチェックしてみてくださいね。

現場で働く皆様が、いつでも安心して仕事に打ち込めるような耳寄りな情報をこれからもどんどん発信していきます!

労災保険の加入手続きや補償範囲について詳しく知りたい方は、実績豊富な専門家に相談するのが一番の近道です。

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ご注意:この記事は2026年7月24日時点の情報に基づいて書かれています。
時間の経過により内容が変更されている可能性がありますので、ご利用の際は必ず最新の情報をご確認ください。
監修者の紹介

林満

元厚生労働省 厚生労働事務官

厚生労働大臣認可 愛知労働局長認可 建設業専門

労働保険事務組合RJC アドバイザー

林 満

はやし みつる

1971年に労働省(現厚生労働省)愛知労働基準局に入局。以降、名古屋東労働基準監督署や瀬戸労働基準監督署、愛知労働局で労災補償課および労働保険適用課にて奉職。適用指導官、職業病認定調査官、労災第一課長、労災保険審査官、労災管理調整官を歴任。特に特別加入制度の手続きや給付に関する相談対応に精通し、職業病認定調査官や労働者災害補償保険審査官としても活躍。2022年までの50年以上にわたる実務経験を持つ労災保険のエキスパート。現在はスーパーゼネコンの安全協力会において特別加入の相談指導を行っている。