今さらだけど…建設業の「元請工事」って何?RJCに実際にあった電話相談

中小事業主マガジン

この記事はこんな人にオススメ

  • 「基本は下請仕事」だが、たまに個人客からリフォームや修繕を直接頼まれることがある内装工事の社長
  • 労働保険(労災)の申告書を書く際、「元請工事額」の欄で手が止まってしまう事務担当者
  • 組合からの更新案内に、「元請工事」を書くように書いてあったけど工事全部書けばいいのか?悩んだ方

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まず前提:建設業の「元請工事」とは?

建設業でいう「元請工事」とは、

👉 施主(発注者)から、直接工事を請け負ったもの

を指します。

施主から工事を直接請ける会社が、「元請」と呼ばれます。

元請工事かどうかのポイントは金額でも、規模でもありません。

・小さい工事でも

・短期間でも

・自社だけで完結していても

・下請けが一人親方だけでも

「誰から直接受けたか」

これだけで、元請かどうかが決まります。

実際に、RJCにあった電話相談(ほぼそのまま)

「うちは基本下請なんですけど、

リフォームは自社で営業して受けてて…

これって元請になりますよね?」

「自社だけで完結してるんで、

下に業者を入れてない現場もあるんですけど、

それでも元請として書かないとダメですか?」

答えはシンプルです。

👉 はい、元請工事になります。

「自社完結=元請じゃない」は誤解です

・自社営業で受注

・従業員だけで施工

・下請なし

この場合でも、

施主から直接受けていれば元請工事です。

「下に流してないから違う」

これは、かなり多い勘違いです。

労災は誰の保険を使う?

電話では、こんな相談もありました。

自分のところが元請の現場でケガが出たら、誰の労災になるんですか?」

答えは明確です。

👉 元請である会社の労災保険を使います。

・自社の従業員がケガ → 元請の労災

・下請の従業員がケガ → 元請の労災

現場の責任は、元請にあります

ただし、下請の社長や役員・一人親方という「労働者ではない」

人がケガした場合は、一人親方の労災保険を使います。

建設業のことなら、建設業専門のRJCへ

建設業なんだけど、「今さら元請工事がなにかなんて聞けない…」

そう思う内容ほど、放置は危険です。

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ご注意:この記事は2026年1月14日時点の情報に基づいて書かれています。
時間の経過により内容が変更されている可能性がありますので、ご利用の際は必ず最新の情報をご確認ください。
監修者の紹介

林満

元厚生労働省 厚生労働事務官

厚生労働大臣認可 愛知労働局長認可 建設業専門

労働保険事務組合RJC アドバイザー

林 満

はやし みつる

1971年に労働省(現厚生労働省)愛知労働基準局に入局。以降、名古屋東労働基準監督署や瀬戸労働基準監督署、愛知労働局で労災補償課および労働保険適用課にて奉職。適用指導官、職業病認定調査官、労災第一課長、労災保険審査官、労災管理調整官を歴任。特に特別加入制度の手続きや給付に関する相談対応に精通し、職業病認定調査官や労働者災害補償保険審査官としても活躍。2022年までの50年以上にわたる実務経験を持つ労災保険のエキスパート。現在はスーパーゼネコンの安全協力会において特別加入の相談指導を行っている。