【法人化】会社を作って役員になっても「一人親方労災」のままでOK?他組合からの移動も解説

【法人化】会社を作って役員になっても「一人親方労災」のままでOK?他組合からの移動も解説 中小事業主マガジン
【法人化】会社を作って役員になっても「一人親方労災」のままでOK?他組合からの移動も解説

この記事はこんな人にオススメ

  • 一人親方から法人化(会社設立)した方
  • 現場に出ない事務員のみ雇用している方
  • 社労士から「労災保険を切り替えないといけない」と言われた方

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はじめに

背景

建設業で一人親方として活躍されていたH様(仮名)。
ご自身の会社(株式会社)を立ち上げ、代表取締役に就任されました。
社内には、H様のほかに「取締役1名」と「事務員1名」がいらっしゃいます。

問い合わせ内容

「今まで一人親方として労災に入っていましたが、会社を作って役員(代表取締役)になりました。
社労士の先生に『役員になったら事業主用の労災に入り直さないといけない』と言われたので相談したいです。
また、別の組合に入っている取締役も、うちの会社でまとめて加入させたいのですが……」

何に困っているか?

H様のお悩みは以下の2点でした。

1. 専門家に言われたことへの不安
社労士の方から「会社にしたなら、保険の種類を切り替えないとダメ」と言われましたが、手続きが複雑で困っていらっしゃいました。

2. 保険がバラバラになっている
もう一人の取締役の方は、現在RJCではなく「他の組合」の一人親方労災に入っています。
会社として支払いをまとめたいけれど、どう手続きすればいいか悩んでいました。

対応内容

担当者が会社の状況を詳しくヒアリングしました。

その結果、H様の会社には「現場に出る従業員(職人)」がいないことが分かりました
(事務員さんは現場に出ません)。

実は、会社組織になっても、現場に出るのが「役員のみ」であれば、無理に保険を切り替える必要はありません。
今のまま「一人親方労災」で問題ないことをお伝えし、H様も「そのままでいいなら安心だ」と納得されました。

また、別の組合に入っている取締役の方については、現在の保険が切れるタイミング(3月末)に合わせて、4月1日からRJCへ移動する手続きをご案内しました。
これで無駄な会費を払うことなく、新年度から会社で一本化できます。

類似事例

「法人化したら、絶対に中小事業主(社長用の労災)に切り替えないといけない」と誤解されているケースは多いです。
専門家(社労士など)でも、建設業界特有のルールを詳しく知らない場合があります。
現場に出る従業員を雇うまでは、今の保険のままで大丈夫なことが多いです。

まとめ

会社を作っても、現場に出るのが役員だけなら「一人親方労災」のままで継続できます。
「従業員を雇ったら切り替え」と覚えておけばOKです。
他の組合に入っている役員さんの移動や、支払いの一本化もスムーズに対応できますので、まずはご相談ください。

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ご注意:この記事は2026年1月6日時点の情報に基づいて書かれています。
時間の経過により内容が変更されている可能性がありますので、ご利用の際は必ず最新の情報をご確認ください。
監修者の紹介

林満

元厚生労働省 厚生労働事務官

厚生労働大臣認可 愛知労働局長認可 建設業専門

労働保険事務組合RJC アドバイザー

林 満

はやし みつる

1971年に労働省(現厚生労働省)愛知労働基準局に入局。以降、名古屋東労働基準監督署や瀬戸労働基準監督署、愛知労働局で労災補償課および労働保険適用課にて奉職。適用指導官、職業病認定調査官、労災第一課長、労災保険審査官、労災管理調整官を歴任。特に特別加入制度の手続きや給付に関する相談対応に精通し、職業病認定調査官や労働者災害補償保険審査官としても活躍。2022年までの50年以上にわたる実務経験を持つ労災保険のエキスパート。現在はスーパーゼネコンの安全協力会において特別加入の相談指導を行っている。