中小事業主と従業員の労災保険の基本

中小事業主マガジン

この記事はこんな方におすすめです

  • 従業員を雇っている建設業の社長さん
  • 万が一、現場でケガ人が出たらどうしようと不安な方
  • 「中小事業主の自分も労災保険に入れるの?」と疑問に思っている方

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はじめに

建設業では、従業員のケガや事故に備える労災保険が欠かせません。

この記事では、中小事業主が知っておきたい従業員の労災保険の基本、補償内容、事故が起きた際の対応についてわかりやすく解説します。

制度を正しく理解し、従業員と会社の安心につなげましょう。

従業員の「労災保険」は元請けの保険が使える!

建設業の現場では、ちょっと特殊なルールがあります。

下請けの従業員さんが現場でケガをした場合、実は下請け会社ではなく、「元請け会社」が用意した労災保険を使うことになっているんです。
これを「一括有期事業」と呼びます。

つまり、社長さんが雇っている従業員さんは、現場に入っている時点で元請けさんの労災保険で自動的に守られている状態になります。
ここは社長さんにとっても少し安心なポイントですよね。

従業員の労災になるケース

従業員の労災には、次のような例があります。

・足場から転落した
・工具で手をケガした
・資材の運搬中に腰を痛めた
・重機との接触事故が起きた
・通勤中に交通事故にあった

仕事との関係が認められれば、労災保険の対象となる可能性があります。

事故の状況によって判断されるため、「これは労災なのかな?」と思った場合でも、早めに確認することが大切です。

労災保険で受けられる補償

労災保険では、さまざまな補償が用意されています。

例えば、

・治療費
・仕事を休んだ期間の補償
・障害が残った場合の補償
・介護が必要になった場合の補償
・万が一亡くなられた場合の補償

などがあります。

従業員やその家族の生活を支える大切な制度であり、中小事業主にとっても安心につながります。

労災事故が起きたときの流れ

従業員に労災事故が起きた場合は、まずケガをした方の安全を最優先に行動します。

その後、

・必要な治療を受けてもらう
・事故の状況を確認する
・会社で内容を記録する
・労災保険の手続きを進める

という流れになります。

事故直後は慌てやすいため、日頃から対応方法を確認しておくと安心です。

中小事業主が気を付けたいポイント

建設業では、安全対策を徹底していても事故が起こる可能性はあります。

そのため、

・安全教育を行う
・保護具を正しく使用する
・危険箇所を点検する
・事故が起きたら速やかに対応する

ことが重要です。

また、従業員だけでなく、中小事業主自身は通常の労災保険では補償の対象になりません。

事業主自身も仕事中の事故に備えるには、「中小事業主の特別加入」を検討することが大切です。

まとめ

建設業では、従業員の安全を守るために労災保険は欠かせない制度です。

万が一の事故が起きた場合でも、適切な補償を受けられるよう、中小事業主は制度の内容や手続きの流れを理解しておきましょう。

また、従業員だけでなく、現場で働く中小事業主自身の備えも重要です。

お困りごとは、「中小事業主特別加入RJC」にご相談ください!

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ご注意:この記事は2026年7月3日時点の情報に基づいて書かれています。
時間の経過により内容が変更されている可能性がありますので、ご利用の際は必ず最新の情報をご確認ください。
監修者の紹介

林満

元厚生労働省 厚生労働事務官

厚生労働大臣認可 愛知労働局長認可 建設業専門

労働保険事務組合RJC アドバイザー

林 満

はやし みつる

1971年に労働省(現厚生労働省)愛知労働基準局に入局。以降、名古屋東労働基準監督署や瀬戸労働基準監督署、愛知労働局で労災補償課および労働保険適用課にて奉職。適用指導官、職業病認定調査官、労災第一課長、労災保険審査官、労災管理調整官を歴任。特に特別加入制度の手続きや給付に関する相談対応に精通し、職業病認定調査官や労働者災害補償保険審査官としても活躍。2022年までの50年以上にわたる実務経験を持つ労災保険のエキスパート。現在はスーパーゼネコンの安全協力会において特別加入の相談指導を行っている。