建設会社の初採用!入社初日に慌てないための準備物まとめ

中小事業主マガジン

この記事はこんな人にオススメ

  • 初めて正社員を採用することになった建設会社の社長様
  • 入社初日にどんな書類や備品を渡せばよいか迷っている方
  • 労働保険や雇用保険の手続き漏れを防ぎ、安心して初日を迎えたい方

はじめに

念願の正社員を採用することになった社長様、本当におめでとうございます!

「現場の仕事を任せられる仲間が増える!」とワクワクする一方で、
「初日って何を渡せばいいの?」「どんな書類を準備しておくべき?」と、
初めての受け入れに戸惑う社長様も多いのではないでしょうか。

建設業の初採用は、一般的な事務職と違って、現場用の安全保護具の手配や、労災保険・雇用保険の加入手続きなど、特有の準備がたくさんあります。
初日に段取り良く迎えてあげられるかどうかは、新しい社員さんとの信頼関係を築くための大切な第一歩です。

今回は、社長様が迷わずスムーズに初日を迎えられるよう、
入社初日に会社が用意すべき書類や備品、手続きのポイントを分かりやすくお話ししますね。

【チェックリスト】入社初日に会社が用意するもの一覧

新しい正社員さんを迎える初日は、会社側も社員さんもお互いにドキドキするものですよね。

当日に「あれがない!これがない!」と慌ててしまわないよう、
会社側が事前に準備しておくものを大きく「書類関係」と「現場・業務用品」に分けて一覧にまとめました。

分類会社が用意するもの主な目的・用途
書類労働条件通知書(雇用契約書)給与・休日・労働時間などの明示(法律上の義務)
書類誓約書・身元保証書入社時のルール遵守や緊急連絡先の確認
書類就業規則(ある場合)会社の規則やルールの共有
書類提出書類の案内状年金手帳やマイナンバーなど提出物の案内
備品作業着・ヘルメット・安全帯現場での安全確保と自社の一体感づくり
備品安全靴・保護具(手袋・ゴーグル等)現場入場に必須となる保護具の支給
備品社員証・名刺・事務用品(必要に応じて)業務連絡や身元確認用

初日に手元へ揃っているだけで、「しっかり迎えてくれた!」と社員さんも安心感を抱いてくれますよ。

入社時に交わす「重要書類」

初日に最も重要となるのが、雇用に関する書類の取り交わしです。

口頭の約束だけで済ませてしまうと、後々「言った・言わない」の労務トラブルに発展する原因になります。

【会社から渡してサインをもらう書類】
もっとも大切なのが「労働条件通知書(雇用契約書)」です。
基本給、諸手当、残業代の計算方法、就業時間、休日、有給休暇のルールなどを書面で明示することは、労働基準法で義務付けられています。
初日にしっかり読み合わせをして、納得の上で署名・押印をもらい、控えを本人へ渡しましょう。

建設業ならでは!現場入場と安全のための準備

一般的な会社と大きく異なるのが、「安全衛生への配慮」と「現場入場のルール」です。

① 現場用備品のサイズ確認と支給
作業着や安全靴、フルハーネス型安全帯、ヘルメットなどは、初日にサイズが合っているか必ず試着してもらいましょう。
サイズが合わない装備は、現場での思わぬ事故につながるため大変危険です。

② 健康診断の実施手配
常時使用する正社員を雇い入れる際は、入社前後に「雇入時の健康診断」を受診させることが法律で義務付けられています。
特に現場で高所作業や危険業務を行う建設業では、事前の健康チェックが欠かせません。

③ 労災保険・特別加入の確認
正社員を雇い入れたら、労働者用の「雇用保険」の成立手続きを行う必要があります。
また、社長様ご自身がこれまで一人親方として活動されていた場合は、
人を雇ったことで「中小事業主」へ立場が変わります。
万が一、現場で社長自身がケガをしたときに備えるためにも、
一人親方労災から「中小事業主の特別加入」へ忘れずに切り替えておくことが極めて重要です。

まとめ

「初めて正社員を雇う建設会社|入社初日に会社が用意するもの一覧」についてお話ししてきました。

初めての正社員採用は、会社が大きく成長するための素晴らしい節目です。
労働条件通知書の交付や必要書類の回収、現場用の安全装備の準備をしっかり整えておくことで、
新しく迎える仲間も安心して力を発揮してくれますよ。

とはいえ、忙しい現場管理や営業と並行しながら、労働基準法に沿った契約書を作成したり、
ハローワークへ提出書類を持って行ったりするのは、建設業の社長様にとって非常に大きな負担ですよね。

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ご注意:この記事は2024年12月17日時点の情報に基づいて書かれています。
時間の経過により内容が変更されている可能性がありますので、ご利用の際は必ず最新の情報をご確認ください。
監修者の紹介

林満

元厚生労働省 厚生労働事務官

厚生労働大臣認可 愛知労働局長認可 建設業専門

労働保険事務組合RJC アドバイザー

林 満

はやし みつる

1971年に労働省(現厚生労働省)愛知労働基準局に入局。以降、名古屋東労働基準監督署や瀬戸労働基準監督署、愛知労働局で労災補償課および労働保険適用課にて奉職。適用指導官、職業病認定調査官、労災第一課長、労災保険審査官、労災管理調整官を歴任。特に特別加入制度の手続きや給付に関する相談対応に精通し、職業病認定調査官や労働者災害補償保険審査官としても活躍。2022年までの50年以上にわたる実務経験を持つ労災保険のエキスパート。現在はスーパーゼネコンの安全協力会において特別加入の相談指導を行っている。