公開日:2025年9月9日

この記事はこんな人にオススメ
- 建設業で働くことになったけど、保険のことってよくわからない…という方
- 従業員を雇用している中小企業の経営者で、保険手続きについて知りたい方
- 建設業界の保険手続きについて、基本的な知識をサクッと知りたい方
そもそも「労災保険」ってなに? 建設業ならではのポイントを解説
「労災保険」と聞くと、怪我をしたときに使う保険、というイメージを持つ人が多いかもしれません。
その通りで、仕事中や通勤中に怪我や病気になったときに、治療費や休業中の生活費をサポートしてくれる大切な保険です。
一般的な会社員の場合、会社が一人ひとりのために労災保険に加入してくれます。
しかし、建設業の場合は少し特殊な仕組みになっています。
【建設業の労災保険は「工事ごと」】
皆さんが携わる建設現場は、一つの工事が独立した「事業」として考えられます。
そのため、労災保険も会社ごとではなく、工事単位で加入する仕組みになっています。
この保険は、工事を請け負った「元請会社」が、その現場で働くすべての人、
つまり元請会社の従業員だけでなく、下請会社の職人さんやアルバイトさんなど、
現場で働く「すべての労働者」を対象として手続きを行います。
現場で資材を運んでいるときに腰を痛めてしまったり、高い場所で作業中に誤って転落してしまった…
そんなときも、この労災保険が適用されるので安心です。
【中小事業主も安心! 特別な加入制度】
実は、会社の社長さんや役員といった「中小事業主」は、法律上「労働者」には当てはまらないため、
原則として労災保険の対象にはなりません。
もし仕事中に怪我をしても、従業員と同じようには労災保険は使えないのです。
しかし、建設の仕事は中小事業主も現場で作業することが多く、
従業員と同じように危険な目に遭う可能性があります。
そこで用意されているのが「労災保険の特別加入制度」です。
この制度を利用すれば、中小事業主も個人で労災保険に加入し、万が一の怪我や病気に備えることができます。
「雇用保険」はいつ必要? 労災保険との違いもチェック
「雇用保険」も、仕事に関わる大切な保険の一つです。
これは、もし会社を辞めたり、何らかの理由で失業してしまったときに、
新しい仕事を見つけるまでの間、生活を支えてくれる給付金を受け取るための保険です。
また、再就職のためのサポートもしてくれます。
【労災保険と雇用保険の違い】
労災保険が「怪我や病気」といったアクシデントに備える保険であるのに対し、
雇用保険は「失業」に備えるための保険、と覚えておくとわかりやすいでしょう。
【雇用保険の加入方法と番号の重要性】
雇用保険は、労災保険の工事単位での加入とは異なり、会社に雇用される人が対象となり、会社ごとに手続きを行います。
元請会社や下請会社に関わらず、会社に雇用されている人(会社員、アルバイト、パートなど)であれば、この保険の加入対象となります。
特に建設業では、現場に入る際に、雇用されている方の雇用保険の加入状況を確認するため、
「雇用保険番号」の提示を求められることがよくあります。
これは、現場で働く人の雇用管理をきちんと行うために必要な手続きです。
そのため、会社に雇用されたら、自分の雇用保険番号をしっかりと把握しておくことが大切です。
ただし、労災保険と同様に、会社の社長や役員、つまり中小事業主は「雇用される立場」ではないため、雇用保険の対象とはなりません。
まとめ:建設業で働くあなたの未来を守るために
建設業は、日本の暮らしを支える大切な仕事です。そして、その仕事には、労災保険と雇用保険という二つのセーフティネットが欠かせません。
労災保険:仕事中や通勤中の怪我や病気に備える保険。
建設業では、元請会社が「工事ごと」に加入手続きを行い、現場で働くすべての「労働者」が対象となります。
中小事業主は「特別加入制度」を利用することで、この保険に加入できます。
雇用保険:失業したときの生活を支え、再就職を支援する保険。
会社に「雇用されている人」が対象となり、会社ごとに手続きが行われます。
建設現場では、この雇用保険の加入状況を示す「雇用保険番号」が求められることがあります。
これらの保険は、もしものときにあなたやあなたの家族を守ってくれる、非常に重要なものです。この記事を読んで、それぞれの保険の役割や違い、そしてご自身の働き方に合った手続き方法について、少しでも理解が深まれば幸いです。
これからも、安心して仕事に取り組んでください。
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