建設業の助成金がもっともらえる!キャリアアップシステム登録で得しよう

中小事業主マガジン

\この記事はこんな方におすすめです/

・CCUSの登録を考えている人

・事業に助成金を役立てたい人

これからもっと仕事を増やしたい。
会社を大きくしたい。
それは、事業主みなさんの大きな目標ですね。
建設業において、技能者を増やし技能者の能力を向上させるために、国ではさまざまな助成金があります。
ご存じでしたか?この記事では、建設業向けの助成金を紹介します。

建設業向けの助成金:助成金ってなに?

助成金という言葉は聞いたことがありますよね。
助成金とは、国や団体から支給されるお金のことです。
たとえば、新型コロナウィルス感染症の拡大によって厚生労働省の「雇用調整助成金」はニュースでよく耳にしましたね。

建設業は、若年層の就職率が低いため高齢化がとても進んでいます。
国では、人材不足解消のため、労働者を増やす助成金があります。
そして、就職した労働者の技能向上のための助成金もあります。
ぜひ、お役立てください。

では、建設業にはどんな助成金があるのでしょうか?
・トライアル雇用助成金
・人材開発支援助成金
・人材確保等支援助成金
この3つがあります。このあと詳しく見ていきます。


建設業向けの助成金:トライアル雇用助成金

トライアル雇用助成金とは、文字どおり「トライアル→お試しの雇用」を行った事業主への助成金です。
「人材不足を解消したい」「会社に合う人材か見極める期間が欲しい」という事業主の方におすすめです。
最大3か月間、対象者1人あたり月4万円が支給されます。

コースは4つあります。
【2-1】一般トライアルコース
【2-2】障害者トライアルコース
【2-3】障害者短時間トライアルコース
【2-4】若年・女性建設労働者トライアルコース

建設業では、【2-1】・【2-2】のコースを支給申請した上で、さらに上乗せとして、
【2-4】若年・女性建設労働者トライアルコースに支給申請できます。

こちらも、最大3か月間、対象者1人あたり月4万円が支給されます。
合計で月8万円の支給となります。
【2-4】若年・女性建設労働者トライアルコースとは、
・対象となる従業員
35歳未満の若年者もしくは女性従業員

・対象となる事業主
雇用保険適用事業所の事業主であること
【2-1】・【2-2】のコースで支給決定を受けていること
※その他、過去において不正受給の有無などの条件があります。

トライアル(お試し)雇用とあります。
しかし、本採用前提の試用期間が条件 となります。
会社の都合で一方的に解雇はできませんのでご注意ください。

建設業向けの助成金:人材開発支援助成金

人材開発支援助成金とは、雇用している従業員に対して、専門的な知識や技能を習得させるために職業訓練の受講を支援するための助成金です。
名前のとおり、人材の能力を「開発」するための助成金です。
建設業のコースは2つあります。

【3-1】建設労働者認定訓練コース

「認定訓練」は、学校に通い、知識と技術を習得します。
職業能力開発促進法で規定された指導員による認定職業訓練のことです。
幅広い種類があります。
訓練期間は1年です。

・経費助成 補助対象経費の6分の1
・賃金助成 日額 1人3,800円 受講中も有給であるため賃金も助成されます。

この2つの助成金に加えて生産性向上助成があります。
これは、事業所における生産性向上の取り組みを支援するものです。
生産性要件を満たした場合、日額1人1,000円が賃金助成に増額されます。

【3-2】建設労働者技能実習コース

「技能実習」は、学校以外の団体の講習会でも適用されます。
資格取得にお役立てください。

例)足場の組立て等作業主任者技能講習、フルハーネス型墜落制止用器具特別教育

・経費助成 補助対象経費の4分の3
・賃金助成 日額 1人8,550円 受講中も有給であるため賃金も助成されます。
・生産性要件を満たした場合、日額 1人2,000円が賃金助成に増額されます。

この機会に、従業員のスキルアップを目指しましょう。
従業員のモチベーションアップにもつながります。


建設業向けの助成金:人材確保等支援助成金

こちらも名前のとおり、建設業において労働者を増やすために人材を「確保」 するための助成金です。
建設業のコースは、2つあります。

【4-1】若年者及び女性に魅力ある職場づくり事業コース(建設分野)

若年者や女性が建設業で働くことを定着させるためのコースです。
建設業での女性労働者を増やすべく、国土交通省でも女性技能者の定着促進に力を入れています。
「若年者及び女性に魅力ある職場づくり事業」を実行する建設事業者に、その経費に対して5分の3相当額 が助成されます。
生産性要件を満たした場合は、5分の4に増額されます。

【4-2】建設キャリアアップシステム等普及促進コース

令和4年10月1日より新設されました。
建設キャリアアップシステムの事業者登録・技能者登録の費用を全部または一部が助成されます。

従業員を増やすため、従業員に長く働いてもらうために、いろいろな助成金があります。ぜひ、参考にしてください。


建設業向けの助成金:キャリアアップシステム登録でもっとお金がもらえる…!?

建設キャリアアップシステム(CCUS)はご存じですか?
建設キャリアアップシステム(CCUS)とは、国土交通省が推奨する建設業に関わる事業所の業務負担を減らし、技能者を適正に評価するためのシステムです。
大手ゼネコンや官公庁の現場では、すでに導入が進んでいます。

国では、建設キャリアアップシステム(CCUS)を広めて、建設業の労働者の適正な評価と処遇改善のため、助成金が3つあります。

先に紹介しました
【4-1】人材確保等支援助成金の若年者及び女性に魅力ある職場づくり事業コース(建設分野)
これは、建設事業主団体が助成対象です。

【4-2】人材確保等支援助成金の建設キャリアアップシステム等普及促進コース
これも、建設事業主団体が助成対象です。

【3-2】人材開発支援助成金の建設労働者技能実習コース
これが、中小建設事業主が助成対象です。
建設キャリアアップシステム(CCUS)登録者は、技能実習を受けた時の賃金助成が、1.1倍になります。
例)労働者数20人以下の中小事業主の場合
通常、1日あたり1人8,550円の助成金が、9,405円となります。

技能受講中も賃金の支払いが必要です。助成金の増額で従業員のキャリアアップも補助されますし、人件費も補てんできますね。


建設業向けの助成金:キャリアアップシステム登録代行ならRJC!

現場に出られる事業主にとって事務仕事は面倒と思われる方が多いでしょう。
建設キャリアアップシステム(CCUS)の登録や助成金の申請は、用語も多く難しいです。
建設キャリアアップシステム関連の助成金には、建設事業主団体を対象とした助成金があります。
これは、建設キャリアアップシステム(CCUS)の登録料やカードリーダーなど機器の購入を助成するものです。
登録促進のため、助成金制度があるのです。

建設業もこれからどんどんIT化が進んでいきます。

自分の会社の従業員のスキルアップのためはもちろんです。
しかし、建設キャリアアップシステム(CCUS)に事業者登録・技能者登録しないと、
「仕事がもらえない」「従業員が現場に入れない」 なんてこともあり得ます。

面倒な手続き・申請は事務組合RJCにおまかせください。
建設業専門のRJCなら、建設キャリアアップシステム(CCUS)の登録代行もおこなっています。

検討中の事業主の方は、まずお電話ください。



まとめ

建設業にもいろいろな助成金があります。
その助成金は、これからの建設業には欠かせない若い力のための助成金です。

建設キャリアアップシステム(CCUS)登録に必要なものは、まず社長の特別加入(特別労災)です。
そして、従業員の雇用保険の加入手続きです。

社長の特別加入(特別労災)も、従業員の雇用保険の加入手続きも、建設キャリアアップシステム(CCUS)登録代行も事務組合RJCに一括してお任せください。

監修者の紹介

林満

元厚生労働省 厚生労働事務官

厚生労働大臣認可 愛知労働局長認可 建設業専門

労働保険事務組合RJC アドバイザー

林 満

はやし みつる

1971年に労働省(現厚生労働省)愛知労働基準局に入局。以降、名古屋東労働基準監督署や瀬戸労働基準監督署、愛知労働局で労災補償課および労働保険適用課にて奉職。適用指導官、職業病認定調査官、労災第一課長、労災保険審査官、労災管理調整官を歴任。特に特別加入制度の手続きや給付に関する相談対応に精通し、職業病認定調査官や労働者災害補償保険審査官としても活躍。2022年までの50年以上にわたる実務経験を持つ労災保険のエキスパート。現在はスーパーゼネコンの安全協力会において特別加入の相談指導を行っている。
   
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