【小学3年生が読める建設業の労災保険】 建設業の労災保険は難しい

中小事業主マガジン

ある社労士から聞いた言葉です。
「『建設業の労災保険はむずかしい』だから受けない、受けたくない」
社労士でも分かりにくい建設業の労災保険を
小学3年生がわかるように説明していきます。
できるだけ小学3年生が習っていないむずかしい漢字は
使わないようにしました。

保険(ほけん)ってなに?

保険とは、みんなで少しずつお金を出しあって、
出しあった人のうちだれかがケガをしたりしたときに
その出しあったお金を使って助けあうことを言います。

労災保険ってなに?

労災保険は、自宅から会社の行き帰りにケガをしたり、
仕事中にケガをしたりしたときの病院代や休んだときに
お給料がもらえるようにする国が作った保険です。

労災保険をかけるって意味がわからない

労災保険は会社が人をやとったら必ずかけなければ
ならないと国が決めたルールです。
会社が人をやとったら、国に
「うちの会社は人をやとったよ」
と言うことが労災保険をかけるという意味です。

労災保険がかかっているってどういうこと?

国に人をやといましたよ、っていうと、国から
「わかりました。では、労災保険の手つづきをしてください」
と言われます。
そして、手つづきをすると労災保険が
かかっていることになります。

まとめ

いかがでしたか?
労災保険はなんなのか? 労災保険をかけるってどういうことなのか?
がわかりましたでしょうか?
次回も建設業の労災保険について、ひきつづきわかりやすく説明します。
お楽しみに!

監修者の紹介

林満

元厚生労働省 厚生労働事務官

厚生労働大臣認可 愛知労働局長認可 建設業専門

労働保険事務組合RJC アドバイザー

林 満

はやし みつる

1971年に労働省(現厚生労働省)愛知労働基準局に入局。以降、名古屋東労働基準監督署や瀬戸労働基準監督署、愛知労働局で労災補償課および労働保険適用課にて奉職。適用指導官、職業病認定調査官、労災第一課長、労災保険審査官、労災管理調整官を歴任。特に特別加入制度の手続きや給付に関する相談対応に精通し、職業病認定調査官や労働者災害補償保険審査官としても活躍。2022年までの50年以上にわたる実務経験を持つ労災保険のエキスパート。現在はスーパーゼネコンの安全協力会において特別加入の相談指導を行っている。